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危険な病気の媒介者

街のあちこちで見る鳩の糞。目には見えにくいが辺りを舞っている鳩の羽毛。これらは感染症の原因のウィルスや病原菌を運びます。鳩のいない環境を作ることは感染対策につながります。人間に健康被害を及ぼすものをいくつかご紹介します。

■クリプトコッカス症
カビの一種であるクリプトコッカス菌によって引き起こされる感染症。猫を媒介して感染する事もあります。鳩の糞にはクリプトコッカス菌の餌となる成分が多く含まれています。鳩の糞を媒介する感染が特に危険と言われています。

■トキソプラズマ症
トキソプラズマという寄生虫によって引き起こされる感染症です。鳩の糞を媒介として感染します。健康な大人は症状が現れることはまれですが、妊婦さんが感染すると深刻な自体を招く場合があります。妊婦さんに感染すると、胎盤を通じて退治に感染して流産を引き起こす事があります。流産を免れたとしても、脳障害や肝機能障害等の重大な病気を抱えて生まれてくるリスクが高まると言われています。

■鳥インフルエンザ
鳥類を中心に感染するA型インフルエンザウィルスによって起こる感染症。鳩等の鳥類によって腸内にウィルスを保有しています。鳥インフルエンザが人間に感染することはまれですが、鳥インフルエンザが人間に感染した例はいくつもあります。

鳩の糞は危険です！
鳩の糞に含まれる物質に人間の体が過剰に反応してアレルギー症状を起こす事があります。また鳩の羽毛にはダニやシラミがあり、喘息発作の原因になる事があります。

■過敏性肺炎
何らかのアレルゲンを吸い込むことにより肺胞が炎症を起こすアレルギー疾患。アレルゲンはカビ、有機物、化学物質等様々ですが、特定の物質を繰り返し吸い続ける事により肺が過剰に反応して、やがてその物質を吸い込むだけで肺胞が炎症を起こすよになります。鳩の糞に含まれるタンパク質もアレルゲンの１つです。

■気管支喘息
鳩の糞に含まれているタンパク質は過敏性肺炎の原因となりますが、喘息の原因となることはまれです。しかし、鳩の羽毛や鳩が媒介するダニやシラミは喘息を伴うアレルギー症状を引き起こす場合があります。